絶望先生を勝手に応援しつつ、ネタとかを書くページ。腐女子的発言や妄想が繰り広げられていると思われますので、やおいなどが嫌いな方はまるっとスルーして下さいね。
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栗本薫氏が亡くなられました。
若い方はピンと来ないかも知れませんが、私たちにとっては、とても大きな存在でした。
BLという概念すらまだなかった頃、氏の発表された「少年愛を描いた小説」が、多感な少女達に与えた影響は、とてつもないものでした。
その頃、既にアニパロは存在していましたし、やおいと呼ばれる漫画や小説は流布していましたが、あくまでもアンダーグラウンドな楽しみであり、公にできるものではありませんでした。
氏はそれを、文学作品として世に出し、一代ジャンルにまで押し上げました。
小説「ジュネ」が創刊されたとき、氏の主催する小説道場が始まり、現在も活躍されている数多くの作家が排出されて、BLというジャンルを越えて、人気作家として活躍されている方もいらっしゃいます。
少年愛という特殊な素材を使った雑誌を読んで育った世代は、今、物語の作り手だけでなく、社会の主立った位置、様々な分野で、中心となって働く世代です。
もちろん功ばかりではなく、罪の部分もあり、そうした世代が大手を振って大声で腐女子を名乗って野放しになっていること、等、他にも多々問題はあります。…私もそのうち一人ですが。
けれど確実に言えることは、氏がいなかったら、今の私たちもいないであろう、ということ。
それほどまでに大きな存在だったのです。
闘病を公開され、病に挑み続けていたことを、私は知りませんでした。良い読者とは言えませんが、栗本薫氏のご冥福を、心よりお祈り申し上げます。
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